2023年9月28日、福島県にある東北サファリパークで、男性飼育員がライオンに襲われ死亡するという、悲しい事故が起きてしまいました。
安全管理対策が十分にされていたか、議論を醸し出しています。
そんな東北サファリパーク、過去にも動物に飼育員が襲われる事故が起きています。
ライオンやトラなどの猛獣が、自由にしている自然に近い姿が見られることが魅力のサファリパークですが、危険と隣り合わせということもあり、人間が襲われてしまうという事故・死亡事故は、全国で起きているんですね。
東北サファリパークの事故を始め、全国のサファリパークで起きた事故をまとめていきたいと思います。
東北サファリパークは過去にも死亡事故があった?
【通報】東北サファリパークでライオンにかまれたとみられる男性が死亡 福島https://t.co/vFzpIthzOE
警察によると、ライオンの檻の中で倒れていたのは従業員で、首から血を流していたという。意識不明の状態で搬送されたが、死亡が確認された。しばらくの間、臨時休園するという。 pic.twitter.com/olan14YfJ0
— ライブドアニュース (@livedoornews) September 28, 2023
今回事故のあった、東北サファリパーク。
過去にも死亡事故があったのか調査しましたが、”肘から先を失う”というショッキングな事故が起きていたことが判明しました。
1989年トラに襲われ肘から先を失う事故
1989年に起きた、ショッキングな事故の概要がこちら。
1989年12月26日15時半ごろ、19歳の女性飼育員がトラに右腕を噛まれ、肘から先を食いちぎられる事故が発生した。女性飼育員は屋外に設置された展示用のケージの中にいるトラに飲み水を与えていて、その際にホースの先を持った腕ごとケージの中に引っ張られ被害に遭った
ー引用:Wikipedia
当時19歳だった新人の女性飼育員が、東北サファリパークでトラに水やりをしている最中に、ホースを持った腕ごと噛まれて、肘から先を失ってしまったようです。
猛獣の恐ろしさが、十分に感じられますね。
この飼育員の女性は「動物が好きなので飼育がしたい」と、東北サファリパークの飼育員を志し、1989年の4月に採用されたばかりの新入社員だったようです。
自身の飼育していたトラに襲われたショックで、当時は事情聴取も出来ないほどに怯え、錯乱状態だったと言います。
この事件が、東北サファリパークで起きた初めての事故のようです。
きっと、この事故をきっかけに、安全対策の見直しなど行なったと思われますが、34年経った2023年に、ついに死亡事故が起きてしまいました。
2023年ライオンに襲われ死亡事故
今回起きてしまった、男性飼育員がライオンに襲われ死亡した事故。
その概要がこちらです。
2023年9月28日15時25分ごろ、53歳の男性飼育員がメスのライオンに噛まれて死亡する事故が発生した。もう一人の飼育員と共に、放し飼いのライオンを餌で誘導しバックヤードの檻に収容した際、本来閉まっているはずの檻と職員用通路を仕切る扉が開いているのに気付いた。閉めようとしたものの間に合わず、檻に引きずり込まれ首をはじめとした全身を噛まれた。
ー引用:Wikipediaより
今回の事故で死亡した男性飼育員は、入社27年のベテランで、ライオンやクマなどの飼育を担当していたそうです。
なぜ、このような事故が起きてしまったのか。
ベテランといえど、人間は猛獣には太刀打ちできません。
全国のサファリパークの死亡事故一覧
▼1997年8月2日 群馬県富岡市「群馬サファリワールド」で車の外に出た夫婦がトラに襲われ死亡
▼05年3月26日 富山市の「富山市ファミリーパーク」で飼育係の男性がクマに襲われ死亡
▼0510月25日 静岡県の「富士サファリパーク」で男性従業員がクマに襲われ1人死亡、1人けが
▼12年10月16日 「富士サファリパーク」で、飼育係の男性がアジアゾウに襲われ死亡
▼16年8月16日 「群馬サファリパーク」で女性従業員が車で巡回中、ツキノワグマに襲われ死亡
自然に近い環境の動物たちを間近で見ることができるサファリパークですが、やはり危険と隣り合わせなのが分かりますね。
東北サファリパーク事故まとめ
以上、東北サファリパークで起きた事故をはじめ、全国のサファリパークで起きた死亡事故などをまとめてみました。
1989年に起きた、「肘から先を失う」という恐ろしい事故から34年、ついに死亡事故が起きてしまいました。
再発防止策が十分にされていたのか、人為不注意だったのか…。
いろいろと気になる点が多い今回の死亡事故。今後の報道にも注目していきたいと思います。
動物園などでライオンをみると、ついその恐ろしさを忘れてしまいがちですが、今回の事故で、改めて猛獣の恐ろしさを再確認することができましたね。
今後、同様の事故が起きないことを祈るばかりです。