ここ最近、熊に襲われたといったニュースが多く報道されていますね。
実は今年2023年、統計開始以降で熊による人身被害が過去最多となっております。
猛暑などの影響で、山で食料が十分に確保できないため、餌を求めて人里まで降りてきてしまっているようです。
しかし、人里に降りてきてしまった熊は、これ以上人身被害を増やさない為にも、殺処分されることが多いです。
しかし、その”殺処分”に対して、
と言ったクレームが自治体に多く寄せられているのをご存知でしょうか?
いわゆる殺処分「反対派」の方達ですね。
反対派の方達は、なぜ熊を擁護するのでしょうか?
その理由や、意見などを調べていきたいと思います。
目次
熊の駆除がかわいそうと言われるのはなぜ?
熊がよく出没する地域以外に住む人からすると、熊といえば動物園にいるイメージが大きいのではないでしょうか?
熊が檻の中におり、安全が約束されている環境で見る熊は、確かに可愛いとも言えるでしょう。
「熊のプーさん」や「テディベア」など、可愛らしい熊のキャラクターもいるので、理想と現実がかけ離れすぎているのかもしれません。
しかし、昨今の人里に出没する熊は、人を襲い大怪我をさせたり、最悪襲われた人が死亡してしまうケースもあります。
危険な存在の熊を駆除するのは、人の生活の上では致し方ないことに思われますが、一部反対派と呼ばれる方が、「殺すなんてかわいそう」と自治体にクレームを入れているようです。
なぜその感情に至ったのか、理由を調査していきたいと思います。
かわいそうな理由①:殺すのはひどい!
まず、シンプルかつ1番多い意見になるのではないでしょうか?
生きている熊を殺すなんて、ひどい!かわいそう!という感情的な意見になります。
「生命を大切にするべき」といった考えは、本来であれば正しいものになると思います。
しかし、人間が襲われていて、その被害数が過去最多となっている今、そんな悠長なことは言っていられないような気もしますね。
熊が人を襲わない草食動物だとしたら、確かに殺さずに逃がしてあげたら?と思うかもしれませんが、人里に降りてきた熊を野放しにした結果、人が襲われてしまっては手遅れになります。
熊の人身被害が遠い世界で起きているような感覚の人が、このような意見を持ちやすいのかもしれません。
実際に自分や、家族・友人が熊に襲われてしまったら「熊を殺すなんてひどい!」とは言っていられないのではないでしょうか…?
かわいそうな理由②:アメリカでは殺さない?
こちらは、デヴィ夫人がInstagramに投稿した意見になります。
アメリカでは、クマを麻酔銃で捕獲し、沢山の果物などの食物をつけて山に帰してあげます。
日本では銃殺してしまう。可哀想です。
日本もアメリカに習うべきなのではないでしょうか
ーInstagramより引用
このような意見を述べています。
アメリカの一部の州では、熊を山奥に帰すといった活動をしている団体がいるようです。
しかし、広大な土地があるアメリカでは、本当に人里離れた山や森に熊を帰すことが可能なのでしょうが、アメリカの国土の3分の1程度の日本では現実的に難しい。
人里に降りれば、餌を貰えると学習し、また戻ってきてしまう可能性の方が高いようです。
そして、人間を恐れなくなってしまい、より駆除が大変になってしまうとのこと。
知名度のある、デヴィ夫人がInstagramで発信したことにより、この意見は賛否両論となっているようです。
かわいそうな理由③:元はと言えば人間のせい
元はと言えば、人間が山や森を切り開き、動物たちの生態系を壊したのが原因だという意見です。
確かに、人間は山や森を切り開き、居住スペースを広げてきました。
その結果、動物の食料が減ってしまい、熊だけでなく猿なども、人里に降りてくるケースが増えています。
確かに、その原因となったのは、「人間」にありますね。
現在の環境を作り上げた人間への、因果応報とも言うべきなのかもしれません。
しかし、今までしてきたことは元に戻すことはできません。
なので、今後どのように森や山を維持して、熊が人里に降りる必要のない環境づくりをしていくか、というのが重要になっていくのではないでしょうか。
アルピニストの野口健氏がインタビューにて、
長期的なビジョンとして熊が森の中で生きていける環境を整えるのも重要。つまり、森づくり。泣きながら行政に抗議の電話をされる方は是非、森づくりの活動に尽力された方が建設的です。僕も森づくり、始めております
ーlivedoorニュースより引用
と語っていました。
熊がかわいそうというのであれば、その原因を解決するにはどうしたらいいかを考え、一人一人が行動していくのが大事なのかもしれません。
熊の駆除の反対派の意見
こちらでは、熊の駆除反対派のリアルな声をご紹介していきたいと思います。
反対派の意見
害獣、駆除…日本人はこの言葉を乱用しすぎです、ニュースでも教育現場でも。
害獣は人間しかいません。
人里に降りてくるには、理由があります。
メディアは、印象操作やめてください。
反対派の意見
クマ達に、世の中で余って破棄されるだけの使途の食料をあげればいいと思うのです。食料をあげる場所を限定して、山を下りてこなくて済むような場所にすれば良いのではないかと思う
反対派の意見
連日、動物が悪いかのように報道もされて、とても心が痛くなります。彼らの生活を壊しているのは私たち人間なのに。簡単に命を奪うことは違うと思います。
反対派の意見
元々は人間が自然環境を破壊したことも原因なので、冬眠前のクマに食糧を与えて山に返すべきですね。
反対派の意見
子グマが射殺されるのは悲しいです😢銃で簡単に殺されてしまう😢対策を考えてほしいです🙏
反対派の意見
クマが怖いとかクマのいる村に住んでみてくださいとか
色々言ってますが総じてクマ側の気持ち考えてないんですよねー、、。
人のせいでこうなってんだよーw
熊の駆除まとめ
以上、『熊の駆除がかわいそうと言われるのはなぜ?反対派の意見まとめ!』と題して、熊の駆除反対派の意見をご紹介させていただきました。
現実を知らない人たちの理想論から、的を得ている意見まで様々なように感じました。
現実問題、やはり人間の被害をこれ以上増やさない為にも、殺処分は致し方ないように感じます。
ただ、殺して終わりなのではなく、遠い未来にはなってしまうと思いますが、熊やその他野生動物が、人里に降りる必要のない、豊かな山や森を作っている活動をしていくのは大事なのかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!