2024年5月11日、岡山県南区曽根の用水路で男児が転落し、意識不明の重体となる事故がありました。
その用水路には柵がなく、危険な状態だったようです。
しかし、用水路に柵がないのは、この事故が起こった場所だけでなく、岡山県全域のようです。
なぜ危険にも関わらず、岡山県の用水路には柵が設置されていないのでしょうか?
理由を調査していきたいと思います。
岡山県の用水路事故について
11日午後3時40分ごろ、岡山市南区曽根の用水路(幅約3メートル、深さ約2.3メートル)に、岡山県備前市の男児(5)が転落しているのを母親が見つけた。
岡山南署によると、男児は病院に運ばれたが、意識不明の重体という。
当時、用水路の水深は約0.9メートルだった。
ーlivedoorニュースより引用
2024年5月11日に起きた、この痛ましい事故。
しかし、岡山県で用水路に落ちる事故は過去に何度も起きているようです。
2020年に岡山県が発表した「用水路等転落事故対策ガイドライン」によると、2013年〜2016年の期間で、用水路への転落による消防の出動件数は『1562件』にも及んだようです。
年平均にすると、
ポイント
391件
となり、1日1件以上、用水路で事故が起きているということになりますね…。
死亡事故も108件となっており、「殺人用水路」「人食い用水路」とも言われているようです。
なぜここまで事故が絶えないにも関わらず、柵をつけるといった対策をしないのでしょうか?
理由を調査していきたいと思います。
【理由3選】岡山県の用水路に柵がないのはなぜ?
それでは、岡山県の用水路に柵が設置されていない理由をまとめていきたいと思います。
理由①:道路幅が狭くなる
用水路がある道路は、道幅の狭い道路も多いようで、住民から、
ポイント
車が通りづらくなるから柵の設置はやめてほしい
という声が上がっているようです。
実際の岡山県の用水路の写真がこちら↓
岡山も高齢化に伴い、車がないと生活ができないという高齢者も多いようで、柵を設置すると道幅が狭くなるといった理由で反対している人も多いようです。
ただ、高齢者が用水路に落ちる件数が多いので、本末転倒になっている感も否めませんね。
理由②:用水路の数が多すぎる
岡山県の用水路は、岡山市内だけでも4000kmにも及ぶようです。
もともと農業が盛んだったということもあり、岡山県に用水路は数多く存在します。
なので、全ての用水路に柵を設置するとなると、その予算は膨大な額になってしまうのは容易に想像がつきますね。
ただ、ここまで死亡事故が起きてしまっているので、予算をかけて柵を設置した方がいいような気もしますが、なかなか踏み切れないというのが現実のようです。
理由③:田んぼが宅地化されたことで用水路が身近に
もともと農業が盛んだったこともあり、岡山県には田畑が広がっていました。
田畑を宅地化し、住居を建てたことによって、より用水路が身近にある環境下になってしまったようです。
用水路を塞いだり、無くしたりするのも、農業に影響が出たりと、それこそ予算もかかり、非現実的ですよね。
そこに後から家を建てた場合は、自宅周りの側溝のコンクリートの蓋は、基本住宅の持ち主がお金を払い設置する必要があるようです。
岡山県の用水路は幅も広いので、塞ぐというのはなかなか難しいかもしれないですね…。
岡山県の用水路まとめ
以上、『【理由3選】岡山県の用水路に柵がないのはなぜ?住民が反対している?』と題して、岡山県の用水路に柵が設置されない理由をまとめさせていただきました。
道路幅が狭くなる、予算がかかるといった理由も分かりますが、やはり死亡事故が毎年起こっているのをそのまま放置するのは危険な気もしてしまいますね。
用水路も数が多いので、対策には時間がかかってしまうと思いますが、なんとか少しずつでも柵の設置をしてほしいなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!