日本のフィギュアスケートの選手として活躍している渡辺倫果選手など、数多くの選手を指導してきた中庭健介コーチ。
中庭健介コーチは、指導者としても優秀な方ですが、現役の選手の時も数多くの素晴らしい成績を残しています。
ということでこちらの記事では、
- 中庭健介コーチのプロフィール
- 中庭健介コーチの現役時代の成績
- 中庭健介コーチのコーチとしての考え
- 中庭健介コーチと渡辺倫果選手の関係性
などを紹介していきたいと思いいます。
中庭健介(渡辺倫果のコーチ)経歴プロフィール!
- 名前:中庭健介
- 読み方:なかにわけんすけ
- 生年月日:1981年10月15日
- 年齢:42歳(2023.11時点)
- 出身:福岡県福岡市
- 身長:170cm
- 血液型:O型
- 最終学歴:福岡大学
中庭健介コーチは、小学2年生から地元福岡のスケート教室へ通い出したそうです。
そして、小学3年生から、恩師でもある石原美和氏の誘いで競技へ挑戦。
世界大会でも成績を残す選手へ成長しました。
そして、2011年にコーチへ転身しています。
コーチになったきっかけは?
中庭健介コーチが、選手からコーチへ転身したきっかけや理由について調べてみました。
まず、コーチという道を選んだ理由について、
いわゆるシミュレーションゲームが好きでした。プレイヤーというよりは育てるみたいなものがすごく興味があったという自分の向いている方向性もあって、合致したのが指導者ということだった
ーJBpress様より引用
と語っていました。
育成に興味があったということで、選手の育成を担当するコーチという道は、中庭健介コーチにぴったりだったんですね!
また、現役時代に中庭健介選手のコーチを担当していた、石原美和氏へコーチとして恩返しをしたいという理由もあるそうです。
石原美和氏は、中庭健介コーチの選手時代をずっと支えてきたコーチになります。
その恩師への恩返しが理由に上がってくるなんて、素敵な関係性ですよね。
そして、コーチという立場から、地元福岡のフィギュア界を盛り上げたい、強くしたいという思いと、フィギュアスケート界への恩返しをしたい、と思ったそうです。
フィギュアスケートへの熱い想いが、コーチになっても続いているのが素晴らしいですね。
中庭健介コーチの現役時代の成績
実際に、2011年頃までは中庭健介コーチも現役の選手として活躍していました。
数々の大会に出場していますので、その中から表彰台へ上がったものを抜粋してご紹介します。
時期 | 大会 | 成績 |
1999年9月 | ISUジュニアグランプリ モントリオール杯 | 3位 |
2002年12月 | 第71回全日本フィギュアスケート選手権 | 3位 |
2003年1月 | ユニバーシアード冬季競技大会 | 3位 |
2004年12月 | 第73回全日本フィギュアスケート選手権 | 2位 |
2005年12月 | 第74回全日本フィギュアスケート選手権 | 3位 |
2007年1月 | 第6回アジア冬季競技大会 | 3位 |
2008年11月 | オンドレイネペラメモリアル | 1位 |
2009年11月 | オンドレイネペラメモリアル | 1位 |
2009年8月 | ウィンター・ゲームズ ニュージーランド | 1位 |
第73回全日本フィギュアスケート選手権の表彰式の写真です↓
1番左の銀メダルの方が、中庭健介コーチです。
1番右の3位の方は、織田信成選手になります!
とても貴重なお写真ですね!
中庭健介コーチと渡辺倫果選手の出会い
中庭健介コーチと渡辺倫果選手の出会いは、2021年8月になります。
渡辺倫果選手が、当時19歳の頃でした。
中庭健介コーチは、渡辺倫果選手へ”精神面”での指導にも力を入れていました。
本番での失敗を恐れいていた渡辺倫果選手に対して、
「ちゃんと練習していたら本番での成功率は高いというだけで、別に失敗しないとは言い切れないけど、失敗する確証もないでしょ」
といった、もっと楽に考えていこうといった考え方の指導を繰り替えし行なっていたようです。
渡辺倫果選手もこの言葉で、失敗への恐怖心が無くなっていったと語っています。
そして、技術面で勝つために、トリプルアクセル習得を目指し練習する渡辺倫果選手。
女子の選手にとっては、トリプルアクセルは大技になりますので、もちろん失敗のリスクもある演技にはなります。
しかし、そんな時に中庭健介コーチは、
「失敗した時に怖くなったり不安になるよりも、次どうしようとか、その先への意識の持っていきかたが一番教えている部分です」
と。
渡辺倫果選手と二人三脚で、技術面・精神面の向上を目指していきました。
そして、中庭健介コーチの指導がついに身を結ぶ時が。
フィギュアスケートグランプリファイナル2022への進出を決める試合のフリーの演技で、中庭健介コーチとともに練習に励んでいた「トリプルアクセル」を成功させたんです。
その甲斐あって、グランプリファイナル2022への進出が決定しました。
その際に、渡辺倫果選手が、
「中庭先生は私以上に私のことを信じてくれているので、先生が信じてくれるのであれば、私はもっともっと上に行きたいと思っていますし、もっともっと恩返しできるように頑張っていきたいともいます。」
と、中庭健介コーチに対しての感謝・信頼の言葉を述べていました。
中庭健介コーチと渡辺倫果選手の、良好な関係性がないと、この言葉は出てきませんよね。
今の時代にあった指導を、中庭健介コーチは上手く取り入れているようです。
中庭健介コーチの指導思想
中庭健介コーチの指導に対しての考え方は、とても柔軟であり、今の時代に順応しているんです。
中庭健介コーチのスポーツ指導に対する考えが素晴らしいので、まとめていきたいと思います。
自主性を持たせる
選手に自主性・主体性を持たせることを意識しているようです。
言われたことをやるのではなく、選手自らに上手くなる道を選ばせる。
そして、自分が今こういう行動をとっていたら近い将来こうなると想像をすることによって、今の自分がどうあるべきかという取捨選択をすることが出来るようになる。
という考えのようです。
選手の考えを尊重する、そんな指導方法ですね。
失敗することを恐れない
中庭健介コーチは、
最初からうまくいく確証はなにごともないので失敗してもいいというところからスタートすること。
別に失敗してもいいというところに立ち返りつつ、でも『失敗するからいいや』と適当にやるのではなく、可能な限りのベストを尽くそう、その結果としてのミスはかまわない。
と、インタビューで語っていました。
やはり、ミスへの恐怖心から、本来の力を発揮できない選手が数多くいるようです。
渡辺倫果選手も、そのタイプの選手でした。
しかし、このように失敗してもいいと教えることにより、肩の荷が降りて、自分らしい演技が出来るようになったそうです。
上下関係はいらない
中庭健介コーチは、コーチをするにあたって「厳しくやらないと選手は育たないといった、スポーツ界の『あるある』みたいな固定観念を壊さないといけない」と語っています。
強豪校などでも度々問題になっている、体罰とも取れる厳しい指導方法がありますよね。
しかし、中庭健介コーチは、そんな「指導者と選手」からスポーツ界で想起される、いわば上下関係や師弟関係とは無縁な関係を目指しているようです。
インタビューで、
「これからへの大きい思いというのは、フィギュアスケートというスポーツを通じて、スポーツ全体を変えたいというのがいちばんです。成績はもちろんのこと、勝利を目指すのは大事です。勝つことをテーマに、スポーツインティグリティを順守したクリーンな指導により、今までのスポーツ指導を変えたいです。それが子どもたちを守ること、スポーツを発展させることになるし、行き着く先がフィギュアスケートへの恩返しになると思っています。みんなに応援されるにはクリーンな指導でなければいけないし、フィギュアスケートがみんなから愛されるスポーツになる、これが僕の最大の恩返しだと思って取り組みを続けたいです」
と語っています。
フィギュアスケートを通して、スポーツ界を変えたい。
素晴らしいですね。
温厚な雰囲気の中庭健介コーチですが、心の中にはスポーツに対する熱い想いが秘められているようです。
中庭健介コーチまとめ
以上、中庭健介(渡辺倫果のコーチ)経歴!現役時代やコーチとしての考えが凄い!と題して、中庭健介コーチのプロフィールなどをご紹介させていただきました。
これからも、中庭健介コーチが指導している選手たちの活躍が楽しみですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!