紅白にも出場し、国民的な人気を誇る歌い手グループ「すとろべりーぷりんす」こと「すとぷり」。
そのすとぷりのファンの間で、自身の「ジェンダー」に悩む中学生が増えているようです。
事例が増えていることもあり、「すとぷり症候群」と呼ばれ学会で取り上げられている模様。
こちらの記事では、「すとぷり症候群」とは一体どんな症状なのかを、まとめていきたいと思います。
すとぷり症候群とは?
この「すとぷり症候群」は、2024年3月16日〜17日に開催された、第25回「GID学会」研究大会(沖縄)」で発表されたものとなります。
この「すとぷり症候群」として、学会で発表された内容がこちらです。
ポイント
- 症例:13例
- 受診時期:2022年9月~2023年10月
- 年齢:11~14歳(中学2年女子中心)
- 併発疾患:13例中8例がASD(自閉症スペクトラム)、11名が不登校
- 現状:13名中9名が治療継続、2名が転医、2名が中断
- 結論:慎重な診断と対応が必要
昨年末の2023年紅白に出場し、知名度も高まった「すとぷり」。
そのすとぷりのファンを中心とした中学2年生の女子たちが、自身のジェンダーについて悩み、メンタルクリニックへの受診が相次いだようです。
この多様性の時代に、自身のジェンダーの違和感を感じて、それを前向きに受け入れることができる環境になっているという背景もあるのではと思います。

13人中、11人が不登校というのも、よりネットの世界へのめり込んでしまう環境下にある可能性が高いのではないでしょうか?
診察を受けた結果、ホルモン注射などの性別違和治療を本人の希望通り行なってしまうと、『やっぱり違った』となった時に取り返しの付かないことにもなり兼ねないので、医師たちは慎重に対応しているようです。
すとぷり症候群は莉犬のジェンダーの影響?
すとぷりのメンバーである莉犬さんは、2017年9月2日に自身のX(旧Twitter)とYouTubeにて、
ポイント
性同一性障害(FTM)
であることを公表しています。

莉犬さんは、子宮・卵巣摘出はしていますが、声が低くなるの避けるために、男性ホルモン投与はしていないようです。
このジェンダーの問題を乗り越え活動する莉犬さんは、同じトランスジェンダーの悩みを抱える方の励みとなっているのは間違い無いでしょう。
そんな莉犬さんへ『憧れ』を抱いているファンが、自分も莉犬さんと同じ『トランスジェンダー』なのではないか、と考えていると分析されているようです。
書籍「トランスジェンダーになりた少女たち」について
実は、これは全世界的にも注目されている現象のようです。
2024年3月に発売された、『トランスジェンダーになりたい少女たち』という本でのあらすじがこちら↓
思春期に突然「性別違和」を訴える少女が西欧諸国で急増しているのはなぜか。
かつては性同一性障害と呼ばれていた「性別違和」は幼少期に発現し、およそ全人口の0.01パーセントに見られ、そのほとんどが男児だった。
「性別違和」の急増や男女比の突然の逆転——何が起こっているのか。
SNSやインフルエンサーの影響で、若さゆえの暴走として、性別違和治療を受けてしまう思春期の女性が増えているというのです。
もし、勢いで子宮摘出を行なって後悔しても、後の祭り状態ですよね…。

すとぷり症候群が厨二病と話題に
この「すとぷり症候群」として受診している患者が、女子中学生が中心ということから、ネットだけではなく、学会でも厨二病なのでは?といった声が挙がっていたようです。
厨二病の特徴は、
- 自己を特別であると思い込む
- 他の人々とは異なる特別な力や秘密を持っていると信じる
といったもので、特にアニメや漫画、ゲームなどのポップカルチャーに影響を受けることが多いものとされています。
「すとぷり」は実在する歌い手グループですが、普段はアニメキャラで活動している非現実感から、憧れ抱き熱狂的なファンとなる女子中学生も多いようですね。
成長過程としての一環ともされていますので、大人になるにつれて「トランスジェンダー」では無かったと気付く可能性もあるのではないでしょうか?
ネットでの声
ネットでの声を紹介させていただきます。
ネットより
こういうの今はネットを通じて赤裸々に話すのが良しとされてるから
判断が若くて甘い学生には取り返しが付かなくなるぞ
ネットより
こういう子達に対して「自認を否定するのは差別!」「本人が望むなら性別移行させるべき」「親が反対したら虐待なので子供と引き離すべき」って言って不可逆の治療を受けさせることに警鐘を鳴らしてるのが『トランスジェンダーになりたい少女たち』なわけで、こんなん明らかに「一時の気の迷い」なのに
ネットより
莉犬が性に違和感があって生きづらい子が、君一人じゃないよって勇気を振り絞ってFTMを告白したのに、一時的に影響受け過ぎてる人のせいで莉犬もFTMで真剣に悩んでいる人も馬鹿にされてる様な気がしてすごく不愉快
ネットより
自分が彼の立場だったら大切なファンが自分が本気で悩んでることに感化されて同じようなこと言い出すのはキツイな…
ネットより
すとぷり症候群のせいで、FTM=中二病 みたいな誤解が生まれそうで怖いな。
ネットより
莉犬くんのリスナーがこういう事をしてこんな事になってんの悲しすぎる
すとぷり症候群まとめ
以上、『すとぷり症候群とは?厨二病?莉犬の影響でジェンダーに悩むファン続出!?』と題して、すとぷり症候群について紹介させていただきました。
本当にトランスジェンダーとして悩んでいて、莉犬さんに勇気付けられて自分らしく生きていけるようになったというファンも多いと思いますが、思春期特有の憧れから、自分もそうではないか?と思い込んでしまうという、なんとも言えない現象のようです。
逆に、このような名称がつくことによって、本当に悩んでいる人も言い難い環境になってしまったりするのではないでしょうか…。
多様性の時代となっていますが、その影響が世界的にも広まっているとは驚きですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!